ライフプランセミナーの児玉総合労務研究所
所長の一言

所長のひとこと|2013年9月4日

なんじ、君子の儒(じゅ)となれ、小人の儒となるなかれ

論語第6篇「雍也第六」の第10章

= 孔子が弟子の子夏に向って曰われるには、『汝は学問するならば、自身の人格の完成を求めるような儒(学者)となれ。小人(しょうじん…人格の劣った)のような学者となるな。

子夏とは本名が卜商(ぼくしょう)で、 子游と並んで文学に優れ、孔門十哲の一人です。
◎「孔門の十哲」と言われる弟子は・・⇒顔回(がんかい)、びんしけん、ぜん伯牛、仲弓(ちゅうきゅう)、宰我(さいが)、 子貢(しこう)、ぜん有、子路、子ゆう、子夏(しか)です。

 これは、子供の頃に分かるように教えたいものです。 ⇒ 勉強して自分が知識を得る事にのみ満足するのではなく、思いやりの気持ちを持って考え行動できる人になろう!!

 モンスターペアレントと呼ばれる、親の言動について学校関係者による投稿や報道記事などによれば、クレームの内容は驚くほど多岐に渡っています。

  1. 子供がひとつのおもちゃを取り合って、ケンカになる。そんなおもちゃを幼稚園に置かないでほしい
  2. 自分の子供がけがをして休む。けがをさせた子供も休ませろ
  3. 親同士の仲が悪いから、子供を別の学級にしてくれ
  4. 今年は桜の花が美しくない。中学校の教育がおかしいからだ
  5. 授業中にお菓子を食べたので注意したら、「おなかがすいていたのにかわいそう」
  6. 運動会の練習で「気をつけ」と号令をかけたら「軍隊みたいな教育をするな」
  7. 携帯を取り上げたら「親が買ったのだから親のものだ。教師が取り上げるな」
  8. どの教師がどのクラスを担任するかを勝手に考えて、「この通りにしろ」
  9. 朝礼の時に態度が悪いので大きな声で名前を呼んだら「みんなの前で叱らなくても、うちの子は後でそっと話してくれたらわかる子なのに…」
 (以上、Yahoo!知恵袋より引用)

  1. 不登校の子が家でストーブをけり倒した。学校が弁償してほしい
  2. いじめに遭う我が子を転校させるので、通学の交通費を出してほしい
  3. 義務教育は無償なので野球部のユニホームは学校で洗濯すべきだ
  4. 写真の中央に自分の子供が写っていない
  5. 休んだ1週間分の給食費を返してほしい
  6. 参観日に授業を録音した親が「先生の授業はここがよくない」と指摘  などなど
 ゆとり教育の目的は、簡単に言えば生徒の勉強の負担を減らしてその分ココロの余裕を確保し、思いやりの心と、より自由な発想を育もうという事でした、さらにそれは、国際社会で通用し得る真の学力を形成することを目的ともしていました。
 グル―バル社会が到来し、海外の商社マンと互角に渡り合っていくためには、相手を理論的に納得させるだけのディベート力が必要ですし、日本の学者が海外で高い評価を受けるためには、ユニークな発想力が欠かせません。
 しかし、ディベート力もユニークな論理構成力も、基礎学力に基づいたモノがあってのことであることは、言うまでもありません。
 切り捨ててしまった基礎学力なくしては、その上のステップまで到底たどり着けないことは明白であったのですが、そこから巧みに話をずらし、ゆとり教育によってオリジナル性の高い発想がドンドン生まれるかのように説明した、日教組や文部科学省をはじめとする教育行政の責任は少なくありません。
 横山日教組委員長が、自民党の部会で、「教育を荒廃させた責任の半分は日教組にある」と認め、議員たちを驚かせたという。

 ・・・親はもちろんの事、子供を教える先生たちには尚更心に留めていてほしいものです。

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